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PyCharmでプロジェクトのバージョン管理について

2023-03-12

目次

フォルダー分けによるバージョン管理

   PyCharmでプロジェクトを開始するとプロジェクト名のフォルダーが作成される。要はそのプロジェクトフォルダー以下にさらにプロジェクトを作れば自然とバージョン別のフォルダーの階層ができる。例えば最初に「project_name」というフォルダーを作ったとする。次に最初のバージョンとして「project_name_ver0」のフォルダーを作るのだが、その場所を「project_name/project_name_ver0」とする。こうすることで各バージョンをフォルダーに分割できる。
図1. プロジェクト「TestEnv」内にあるバージョンごとのフォルダー。
   バージョンのスイッチ、つまり特定のバージョンで実行してテストしたい場合は「project_name」フォルダーをPython環境としておく。すると実行したいバージョンの「main.py」を呼び出すことができる。ただ、各バージョンの環境、例えばインストールしたパッケージ内容を全部必要なので競合するパッケージがあった場合注意しなければならない。そのときはおとなしくプロジェクトを別ウィンドウで起動するしかない。また各バージョンフォルダーの名前にも注意が必要でバージョンフォルダーをインポートするとき「ver.0.0」のようにドットやハイフン「-」のような演算子記号が入ったフォルダー名は認識されない。なので「ver_0_0」などにする必要がある。

環境のコピー

   新しくバージョンを追加するとき新規プロジェクトとして作り直すので前回のバージョンでインストールしたパッケージは入っていない。そのため前回のバージョンでインストールしたパッケージ内容をコピーして、新しいバージョンに再度入れ直す必要が出てくる。
                    
pip list --format=freeze > requirements.txt
                
とする。次に新しいバージョンのプロジェクトで読み込むため「requirements.txt」を移動するかパスを指定して、ターミナルから以下のように読み込む。
                    
pip install -r requirements.txt
                
   こうすることで以前のバージョンにあったライブラリを一括でインストールできる。