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モデル (Webページの登録)

2023-01-11

目次

モデルとは

   絵画で「モデル」というと絵を描く対象のことである。例えば「モデル」にリンゴが選ばれたとする。リンゴは「果実」「葉っぱ」「枝」など様々な部分から構成されている。そのリンゴを観察し十人十色の絵が作成される。果実の形や色など人によって一つ一つ違う絵が生まれる。
   これと同様にWebページの「モデル」があればそれを元にオリジナルのページを生み出すことができる。Webページの構成は簡単に「ページタイトル」「ページURL」「ページ内容」にしてみる。
   モデルの構成はmodels.pyに記述する。
コード1.
/ProjectName/webpage/models.py
                    
from django.db import models

class Webpage(models.Model): webpage_title = models.CharField(verbose_name='タイトル', max_length=100) webpage_url = models.CharField(verbose_name='URL', max_length=100, unique=True) webpage_contents = models.TextField(verbose_name='内容')
class Meta: verbose_name = 'webpageモデル' verbose_name_plural = 'webpageモデル'
   Webpageというクラスを作ってその中にwebpage_titlewebpage_urlwebpage_contentsを含むようにしている。

モデルの管理とその場所

   次にモデルを管理をする必要が出てくる。誰でもモデルからWebページを大量に作られては無法地帯になるから。Webページの保管場所として「データベース」というのを作成する。次にその管理者として「スーパーユーザー」というのを作成する。
   「データベース」はターミナルから/ProjectName/webpage/の場所で以下のようにコマンドで作成する。
                    
python manage.py makemigrations
python manage.py migrate
                
「スーパーユーザー」の作成もターミナルから行い、以下のようにする。
                    
python manage.py createsuperuser
Username (leave blank to use ‘-’): super_user
Email address: user@mail.address
Password:
Password (again):
                
   ユーザネームはsuper_user (任意) 、メールアドレスはuser@mail.address (任意) 、パスワードも任意だが、ユーザーネームとパスワードは覚えておく必要がある。今回は簡単にpasswordとした。簡単すぎると警告が出るが変えずにyesで。

モデルの登録

   モデルの管理と保管場所が決まったので実際に登録する。まず準備としてadmin.pyに以下を記述する。
コード2.
/ProjectName/webpage/admin.py
                    
from django.contrib import admin

from .models import Webpage
class WebpageAdmin(admin.ModelAdmin): list_display = ('webpage_title',)
admin.site.register(Webpage, WebpageAdmin)
   登録するときの言語や時間を日本にするため、settings.pyの一番下に以下を追記する。
                    
LANGUAGE_CODE = 'ja'
TIME_ZONE = ‘Asia/Tokyo'
                
   そしてmanage.pyのあるところで
                    
python manage.py runserver
                
として「http://127.0.0.1:8000/admin/」にアクセスする。アクセスするとログイン画面が出るので先ほど登録したユーザーネームとパスワードを入力する。Webpageモデルの隣の「+追加」を選ぶ。するとタイトルと内容の入力欄が出てくる。そこでタイトルには「テストWebページ」、URLは「test_web_page」、内容に「これはモデルを使ったWebページのテストです。」と入力して保存を押す。これでモデルが登録される。
図1. モデルの登録画面。

モデルを使ってWebページの表示

以下のようにviews.pyでモデル内のURLと一致すればページを返す 。それによってアクセスを制限する。
コード3.
/ProjectName/webpage/views.py
                    
from django.shortcuts import render

from .models import Webpage
def index(request): return render(request, 'index.html')
def title(request, **kwargs): model = Webpage.objects.filter(webpage_url=kwargs['title']).first() if model is not None: context = { 'title': model.webpage_title, 'contents': model.webpage_contents, } return render(request, 'title.html', context)
Webpage.objects.filter(keyword=value)で登録したデータの中にキーワードと値の組が一致するモデルが返される。ここではkeywordとしてwebpage_urlを設定し、アクセスされたURLが入っているkwargs[‘title’] (value) と一致したらモデル内のタイトルと内容をコンテキストに登録してhtmlに渡して表示される。一致しなければmodelNoneとなる。